超無撚糸メカニズム

無撚糸とは、紡績糸の元撚りをゼロの手前近くまで戻した糸です。
超無撚糸は、紡績糸の元撚りをゼロを少し超えるまで戻した糸です。(特許NO 5734280)

-「超無撚糸」とは-

2004年浅野撚糸はクラレの水溶性糸ミントバールとの交撚糸でタオル用途のスーパーゼロ(特許NO4688749 26年3月満了)を開発し、2007年「エアーかおる」ブランドでタオルデビュー、大ヒット商品となり、スーパーゼロは国内外で知られるところとなりました。スーパーゼロは紡績撚の反対方向に約2倍の撚りをいれる、強交撚糸です。
今回の「超無撚糸」は、約1.3倍から約1.5倍の弱交撚糸で、従来の無撚糸以上の風合いが得られ、さらに無撚糸の弱点の毛羽落ちや耐久性が改善でき、洗う度にパイルが立つ特徴を持ちます。


この開発は2007年から着手し、2011年には課題解決の方法として、撚糸後に安定して水溶性糸を溶かし綿に沁み込ませ補強する理論が有効であることに辿り着きました。(特許NO5734280 31年4月満了)。そのための、スチームセットの改良と周辺の環境整備には大きな投資が必要でした。今回、2023年4月フタバスーパーゼロミルが竣工し、研究を集積した新たなスチームセッターの導入とその周辺環境を整えることができました。
そして1年間の調整を経て、ついに双葉の地から、世界で初めてスーパーゼロ弱交撚糸「超無撚糸」の量産に成功することができました。 

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